ミノタブ

ミノタブを飲んで死亡する危険性は?重篤な副作用のリスクとは?

ミノタブを服用したことによって死亡した症例はあるのでしょうか?死に至る可能性はありますか?

今回は、このような疑問を解消するべく、ミノタブを服用して死に至ったケースがあるのか調べみました。

ミノタブは発毛効果が期待できることから、AGA治療で使っている方もたくさんいますが、その一方で、副作用を心配して服用をためらう方も多いです。

ミノタブはまだどの国でも公式に承認されておらず、日本皮膚科学会のAGAガイドラインでも推奨されていません。

その理由は、まだ効果や副作用について十分な検証がなされていないためです。

今回の記事では、ミノタブを飲んで死亡したケースはあるのか?ミノタブによる重篤な副作用のリスクはどれくらいあるのか?について調べてわかったことを書いています。

この記事に書いてあること
  • ミノタブを飲んで死亡した例はあるのか?
  • ミノタブによる重篤な副作用とは?
  • 副作用のリスクを避けて薄毛を改善する方法

 

  • ミノタブの副作用が心配で服用するか悩んでいる方
  • すでにミノタブを飲んでいるけど、副作用が心配な方

そんな方にとって、役立つ内容となっています。
ぜひ最後まで読んでいただけるとうれしいです。

それでは、早速見ていきましょう!

ミノタブを服用し死亡した例はあるのか?

ミノタブを服用し死亡した例があるのか調べた結果、そのような報告は見つかりませんでした。

ミノタブを服用して死に至った報告は見つかりませんでしたが、脳梗塞が生じたケースがあり、心膜炎や心タンポナーデといった心臓に関わる病気を引き起こすリスクがあることが分かりました。

そのため、ミノタブにより死に至るケースは確認できないものの、脳や心臓における重篤な病気を引き起こすリスクはあると言えます。

ミノタブによる重篤な副作用とは?

ミノタブによって引き起こされるリスクがある重篤な副作用には、どのようなものがあるのでしょうか?

文献が見つかったのは、下記の病気・病態でした。

  • 脳梗塞
  • 動悸・胸痛
  • 心嚢液貯留・心タンポナーデ
  • 胸部圧迫感・呼吸困難・血圧低下・頻脈

脳梗塞の事例

フィナステリド1mg/日,ミノキシジル6mg/日を内服していた41歳の男性が脳梗塞を発症した事例が報告されています。

症例2は41歳男性である.2年前より禿頭のためフィナステリド1mg/日,ミノキシジル6 mg/日を内服していた.頭痛を発症し,左頭頂側頭葉に散在する脳梗塞をみとめた.

引用元:辻ら(2014)『男性型脱毛症用薬フィナステリド服用中に若年性脳卒中を発症した2症例』臨床神経学54巻(2014)5号

この報告では、この症例のほかにも、フィナステリドの内服のみで脳梗塞を発症した事例も報告されており、脳梗塞とミノキシジルの因果関係は明らかになっていません。

フィナステリド0.4 mg/日,ミノキシジル4mg/日を内服していた21歳の男性がウエイトトレーニング中に突然、頭痛と視野異常を自覚し、出血性脳梗塞が認められた症例も報告されています。

我々はフィナステリドとミノキシジルを服薬中に出血性脳梗塞を発症した若年男性の1例を経験した.

8カ月前から男性型脱毛症に対してフィナステリド0.4 mg/日,ミノキシジル4mg/日を内服していた.

スポーツジムでウエイトトレーニング中に突然,頭痛と視野異常を自覚した.様子をみていたが症状 が改善しないため,翌日に近医を受診した.頭部 MRIで脳梗塞を指摘され,同日に当院へ紹介となった.

引用元:久保ら(2019)『フィナステリドとミノキシジルを服用中に出血性脳梗塞を発症した若年男性の1例』脳卒中42巻 (2020) 4号

この症例報告では、ミノタブの服用が脳梗塞を引き起こす遠因(直接の原因ではないが間接的に関係している要因)ではないかという考察が出されています。

動悸・胸痛の事例

こちらはやや古いデータになりますが、厚労省の報告(1999年)では、動悸や胸痛など循環器系の副作用が報告されています。

以後、12月2日までに循環器系の副作用が医療機関等より13例報告されており、そのうち7例については狭心症、高血圧等循環器系の既往のあるものであった。その他にも消費者、家族等からの情報に基づく報告も約30例あり、現在詳細な調査を実施しているものの、情報不足のため評価は困難である。

ミノキシジルと循環器系の副作用との関連性については、米国において行われた約20,000例の疫学調査で関連がないとの結果が得られており、直ちにミノキシジルとの関係を疑うことは難しいと考えられる。

引用元:厚生省医薬安全局安全対策課(1999)「ミノキシジルの安全使用の徹底について」

心嚢液貯留やタンポナーデのリスク

ファイザー社のミノタブ添付文書には、心嚢液貯留やタンポナーデを引き起こす可能性があると記載されています。

LONITEN Tablets contain the powerful antihypertensive agent, minoxidil, which may produce serious adverse effects. It can cause pericardial effusion, occasionally progressing to tamponade, and angina pectoris may be exacerbated.

LONITEN錠には強力な降圧剤であるミノキシジルが含まれており、深刻な副作用を引き起こす可能性があります。心嚢液貯留を引き起こし、時にはタンポナーデに進行する可能性があり、狭心症が悪化する可能性があります。

引用元:ファイザー社のミノタブ添付文書(2015)

「心嚢液貯留」や「タンポナーデ」という聞き慣れない用語が出てきました。

心嚢液貯留とは、「心嚢内に液体が貯留した状態であり、心拍出量が低下し、ときにショックから死に至る」と表示されました。

心嚢液とは心臓を覆っている液体のことで、心嚢液貯留の状態になると、心臓の動きが制限されてしまいます。

心臓のポンプとして活動が制限されることで、心拍出量が低下し、死に至るおそれがあるというわけです。

心タンポナーデの症状も調べてみました。

心タンポナーデの症状は、胸部圧迫感、呼吸困難、血圧低下、頻脈が挙げられており、ショック状態に陥るリスクもあります。

動物実験では「心臓病変」が報告されています。

Minoxidil produces several cardiac lesions in animals.
ミノキシジルは動物にいくつかの心臓病変を引き起こします。

引用元:ファイザー社のミノタブ添付文書(2015)

心臓病変とは何でしょうか?

日本循環器学会の『心臓サルコイドーシスの診療ガイドライン』(2016)には、下記のとおり記載されています。

心臓病変の存在(心臓サルコイドーシス)は,致死性不整脈や重症心不全をきたし,突然死の原因ともなり,サルコイドーシス患者の予後を大きく左右する.

引用元:日本循環器学会(2016)『心臓サルコイドーシスの診療ガイドライン』

心臓病変の症状は多岐にわたるため、ここでは紹介しきれませんが、動物実験では「乳頭筋/心内膜下壊死」「出血性病変」が確認されました。

「乳頭筋/心内膜下壊死」とは、心臓の一部が死んでしまう状態のことです。

ラット、イヌ、ミニブタの実験で、心臓の一部が死んでしまう状態が確認されています。

The most characteristic lesion of minoxidil, seen in rat, dog, and minipig (but not monkeys) is focal necrosis of the papillary muscle and subendocardial areas of the left ventricle.

ラット、イヌ、ミニブタ(サルではない)に見られるミノキシジルの最も特徴的な病変は、左心室の乳頭筋と心内膜下領域の限局性壊死です。これらの病変は、犬とミニブタに0.5〜10mg/kg/日の用量で治療してから数日以内に急速に現れ、進行性ではありません。

引用元:ファイザー社のミノタブ添付文書(2015)

出血性病変とは、文字どおり、心臓の一部の器官に出血が見られる状態のことです。

イヌとミニブタの実験で、出血性病変が確認されています。

After acute oral minoxidil treatment (0.5 to 10 mg/kg/day) in dogs and minipigs, hemorrhagic lesions are seen in many parts of the heart, mainly in the epicardium, endocardium, and walls of small coronary arteries and arterioles.

犬とミニブタに急性経口ミノキシジル治療(0.5〜10 mg / kg / day)を行った後、出血性病変が心臓の多くの部分、主に心外膜、心内膜、および小さな冠状動脈と細動脈の壁に見られます。

引用元:ファイザー社のミノタブ添付文書(2015)

動物実験では心臓病変が確認されていますが、ヒトではまだ確認されていません。

動物実験では、0.5〜10mg/kg/日の用量が投与されており、60kgのヒトで換算すると、30mg/日を服用することになります。

The significance of these lesions for humans is not clear, as they have not been recognized in patients treated with oral minoxidil at systemically active doses, despite formal review of over 150 autopsies of treated patients.

治療を受けた患者の150以上の剖検の正式なレビューにもかかわらず、全身活性用量の経口ミノキシジル(ミノタブ)で治療された患者では認識されていないため、ヒトに対するこれらの病変の重要性は明らかではありません。

引用元:ファイザー社のミノタブ添付文書(2015)

そのため、ヒトで心臓病変が確認されない理由として、投与量が少ないことが考えられます。

ミノタブによる重篤な副作用のリスク
  • ミノタブ単体ではないが、ミノタブとフィナステリドの併用し脳梗塞を発症した事例が複数ある。ミノタブが直接の原因とは言われていないが、間接的に関係している可能性があると考察されている。
  • ミノタブを開発したファイザー社の添付文書によれば、「心嚢液貯留」や「タンポナーデ」のリスクがあると書かれている。心臓のポンプの活動が制限され、心拍出量が低下し、胸部圧迫感、呼吸困難、血圧低下、頻脈などが生じるリスクがあり、最悪の場合、ショック状態から死に至るおそれもある。
  • 動物実験では、心臓の一部が壊死したり、心臓の一部が出血するなどの心臓病変が確認されているが、ヒトではまだ確認されていない。

ミノタブの重篤な副作用を避けるには?

ミノタブには、重篤な副作用を引き起こすリスクがあることを見てきました。

それでは、このような副作用を避けるには、どうすればいいのでしょうか?

僕が考えられるのは、下記の3つの方法です。

  • できるだけ低用量で使用する。
  • 半分に割り、1回あたりの服用量を少なくする。
  • ミノキシジル外用薬を使用する。

まず、できるだけ低用量で使用する。これが大原則です。

僕は最初はAGAクリニックで2mgで開始し、2ヶ月目から5mgに増量し、しばらく5mgで維持していました。
>> 運営者の4年間の治療経過まとめ

ミノタブによって生え際の薄毛を改善できたことから、副作用を避けるため、ミノキシジル外用薬カークランドに切り替えました。

過去3回ミノタブからカークランドに切り替え、2回は抜け毛が増えたためミノタブに戻し、3回目はなぜか効果を維持できたので、現在はカークランドで維持しています。
>> ミノタブをやめるとどうなるのか

僕は面倒くさがりなので半分に割って使うのは試したことがありませんが、SNSなどを見ると、半分に割って飲んでいる方もわりといます。

まとめ

今回は、「ミノタブを飲んで死亡した例はあるのか?」「ミノタブによる重篤な副作用が生じるリスク」について解説してきました。

ミノタブを飲んで死亡した症例は見つかりませんでしたが、ミノタブによって重篤な副作用が引き起こされるリスクがあることがわかりました。

 

ミノタブには重篤な副作用を引き起こすリスクがあるため、飲み始める前に、必ず副作用について確認しておきましょう。

またミノタブは医薬品副作用被害救済制度の救済対象外となってしまうため、何かあっても全額自己負担になるということも併せて知っておく必要があります。

 

正直、ミノタブを飲みたくて飲む人はいないと思います。

現状では、ミノタブほど低コストで薄毛を改善させる効果が見込めるAGA治療薬が存在しないため、やむを得ず飲んでいる方が多いはずです。

 

ミノタブによってもたらされる発毛効果と健康上のリスクのバランスを考えながら、上手に活用していきましょう。

ミノキシジル外用薬を1ヶ月1,670円で入手する方法を解説します このような疑問を解決します。 結論から言うと、ミノキシジル外用薬を1ヶ月1,670円で手に入れることができ...