ミノキシジルって1日1回夜だけってダメなんですか？
こんな疑問にお答えします。
塗りミノキシジルを毎日塗るのって、ぶっちゃけ面倒クサイですよね。
とくに朝は時間がないので乾くのをゆっくり待っているわけにもいかないし、
「夜だけでもたいして効果が変わらないんだったら夜だけでよくない？」って思いますよね。
そこで本記事では、「塗りミノキシジルを1日1回夜だけしか塗らないとどうなるのか」について、
筆者の体験と臨床試験の結果をもとにくわしく解説します。
- AGA治療歴5年
- 塗りミノとフィナステリドを使用中
- 10種類以上の塗りミノ経験あり
塗りミノキシジルを夜だけしか塗らなかったら頭頂部が悪化した
塗りミノキシジルを夜だけしか塗らなかった結果、1年後に頭頂部が悪化しました。
「あとは維持できればいいから夜だけでいいかな」と思ってここ1年ぐらい夜だけしか使っていなかったのですが、久しぶりに頭頂部を確認してみたら思った以上に悪化していました。
「塗りミノは夜だけでも効果ある」という人もいますが、人によっては効果が下がって抜け毛が増える可能性があります。
夜だけの使用では本来の塗りミノキシジルの効果を得られないため、1日2回使うことを強くおすすめします。
これからはちゃんと朝も使っていきます！
ちなみに、塗りミノキシジルは1本3,000円〜7,800円まであり、1年間でかかる費用は最大で5万円以上も違います。
くわしくは以下の比較表を参考ください。
塗りミノキシジルを1日1回と2回使ったときの効果の違い
塗りミノキシジルを1日1回塗ったグループと2回塗ったグループを比較した臨床試験では、1日2回塗ったグループのほうが毛髪量が増加した結果が報告されています。
| 使用頻度 | 1年後 | 2年9ヶ月後 |
|---|---|---|
| 1日1回 | 291.2本増加 | 235本増加 |
| 1日2回 | 323本増加 | 335本増加 |
2年後に1日1回の局所ミノキシジル塗布に変更した被験者は、ベースラインの非軟毛数からの平均変化量が1年で291.2本、2年9ヵ月で235本でした。研究期間中、1日2回の局所ミノキシジルの塗布を続けた被験者は、ベースラインの非軟毛数からの平均変化が1年時点で323本、メンテナンスを行った2年9か月時点では335本でした。
引用元：Long-term follow-up of men with male pattern baldness treated with topical minoxidil(1987)
この試験の方法はやや複雑で、全員が2年間1日2回塗り続けたあと、9ヶ月間1日1回と1日2回のグループに分けて比較しています。
1年目は3つのグループに分けられ、全体の1/3の人は最初の4ヶ月プラセボ(偽薬)で始めました。2年目は全員がミノキシジル3%を1日2回塗り続けました。その後9か月間、1日1回と2回のグループに分けられ、結果を比較しました。
つまり、1日2回⇒1回に減らすとどうなるのかを検証した研究と言えます。
驚くべきことに、塗りミノキシジルを1日2回⇒1回に塗る頻度を減らしたグループは、1年後に比べて2年9ヶ月後に毛髪量がやや減少しています。
この結果から、塗りミノキシジルを1日1回夜しか塗らないと、塗らないより髪は増えるけれど、1日2回塗るのに比べるとやや減少する可能性があります。
この臨床試験の最後は、「維持するためには1日2回塗ることが望ましい」と結論づけられています。
これらの結果は、ミノキシジル外用剤の継続使用により、ミノキシジル外用剤使用開始後12ヶ月間に開始された頭頂部非ベラス毛の大部分が維持され、維持療法には1日1回塗布よりも1日2回塗布が望ましいことを示しています。
引用元：Long-term follow-up of men with male pattern baldness treated with topical minoxidil(1987)
とはいえ、朝も塗るのは大変だし、できれば使いたくない気持ちもよくわかります。
つぎに塗りミノキシジルを朝使いたくない理由と対処法をお伝えします。
塗りミノキシジルを朝使いたくない理由と対処法
塗りミノキシジルを朝使いたくない理由は以下の3つです。
- 忙しくて塗る時間がない
- 髪がベタベタになる
- 頭皮がスケスケになる
忙しい朝でも塗りミノキシジルを続けるためのコツは以下のとおりです。
- 忙しくて塗る時間がない
⇒ルーティン化 - 髪がベタベタになる
⇒少しずつ塗る・短髪にする - 頭皮がスケスケになる
⇒左手で塗りこむ
塗りミノキシジルを塗る⇒歯を磨く⇒着替える⇒荷物をまとめる⇒出発する
上記のようにルーティン化してしまえば、歯を磨いたり着替えたりしている間に塗りミノキシジルが乾きます。
短髪にして少しずつ塗っていけば、それほどベタベタにならずに塗ることができます。
塗る量が多くて頭皮が透けてしまう場合は、左手で頭皮に塗り込みましょう。
手を使ったほうが頭皮に塗りこみやすいですし、塗ったあとすぐ洗えばかぶれたりすることもないです。
塗りミノキシジルは途中でやめると薄毛に戻ってしまう可能性が高い
塗りミノキシジルは途中でやめると薄毛に戻る可能性が高いです。
筆者の場合、ミノキシジル内服薬（ミノタブ）をやめたら生え際が薄毛に戻りました。
ミノタブをやめて3年以上塗りミノで維持しています。
塗りミノをやめると元の状態に戻る可能性が高いので、途中でやめないほうがいいです。
でも塗りミノってずっと続けていくとなると、けっこう費用がかかるんだよなぁ…。
まとめ：塗りミノキシジルの効果を最大限に引き出すには1日2回使おう
塗りミノキシジルを夜だけしか塗らないと、1日2回塗っていたときに比べて毛髪量が減少する可能性があります。
筆者の場合、1年ほど夜だけしか塗らなかった結果、気づいたら前より頭頂部が悪化していました。
朝塗ると「髪がベタベタしたり頭皮がスケスケになったりするから困る」という人は、ちょっとずつ手で塗りこんで頭皮になじませながら使ってみてください。
