アデノシンとミノキシジルの違いは?
薄毛に効果があるのはどっち?
こんな疑問にお答えします。
「アデノシンを使うと薄毛に効果があると聞いた。でもミノキシジルもあるよね。何が違うんだろう?どっちを使えばいいんだろう?」と疑問に思う方も多いです。
そこで本記事では、「アデノシンとミノキシジルは何が違うのか?どっちを使ったほうがいいのか?」くわしく解説します。
- AGA治療歴5年
- 塗りミノとフィナステリドを使用中
- 10種類以上の塗りミノ経験あり
アデノシンとミノキシジル、どっちが効果高い?
アデノシンよりミノキシジルのほうが効果が期待できます。
理由は以下の4つです。
- アデノシンは医薬部外品だけどミノキシジルは医薬品だから
- アデノシンはガイドラインで推奨度Bだけどミノキシジルは推奨度Aだから
- アデノシンよりミノキシジルのほうがエビデンスが豊富だから
- アデノシンよりミノキシジルのほうが髪の毛への作用が多様だから
①医薬品のほうが医薬部外品より作用が強いです。
②日本皮膚科学会のAGAガイドラインでは、アデノシンは推奨度B「行うよう勧める」なのに対してミノキシジルは推奨度A「行うよう強く勧める」とされており、ミノキシジルのほうが優先度は高いです。
③アデノシンよりミノキシジルのほうが有効性を示すデータ(論文の数)が多いです。
④アデノシンの作用は「発毛促進因子の産生向上」と「毛母細胞増殖の活性化」なのに対して、ミノキシジルはそれに加えて「毛細胞アポトーシス(死)の抑制」と「血流改善作用」もあり、より多様な作用が期待できます。
AGA治療では、薄毛を改善する場合はミノキシジル5%を使うのが一般的で、
それでも効果が足りない場合にアデノシンを追加します。
アデノシンとミノキシジルの違いは何?
アデノシンとミノキシジルの違いを表にまとめました。
比較指標 | アデノシン | ミノキシジル |
---|---|---|
AGAガイドライン | 行うよう勧める | Bランク行うよう強く勧める | Aランク
エビデンス (科学的根拠) | ランダム化比較試験3件 【女性型脱毛症】 ランダム化比較試験1件 | 【男性型脱毛症】ランダム化比較試験14件 システマティック・レビュー1件 【女性型脱毛症】 ランダム化比較試験10件 システマティック・レビュー1件 | 【男性型脱毛症】
分類 | 医薬部外品の有効成分 | 医薬品の有効成分 |
厚労省の承認 | 2004年10月 | 1999年2月 |
商品 | アデノゲンなど | リアップなど |
比較表からわかるように、ミノキシジルのほうが有効性を示す根拠が多いです。
どちらもすでに厚労省に承認されていますが、ミノキシジルのほうが5年早く承認されています。
アデノシンとミノキシジルはどのように作用するのか?
アデノシンとミノキシジルがそれぞれどのように髪の毛に作用するのかを見ていきましょう。
アデノシンの作用メカニズム
資生堂による研究では、アデノシンには発毛促進因子「FGF-7」が作り出されやすくする働きがあることが発見されています。
『アデノシン』の作用機序を詳しく研究した結果、毛乳頭細胞表面の受容体に直接作用し、発毛促進因子「FGF-7」の産生を高めるメカニズムを解明しました。さらに、「FGF-7」が毛母細胞の受容体に作用して細胞増殖を高め、毛成長促進効果を示すことがわかりました。
引用元:資生堂ニュースリリース
アデノシンは発毛促進因子を増やし、髪の毛の細胞増殖を活性化させる働きをします。
ミノキシジルの作用メカニズム
ミノキシジルはもともと高血圧の薬に使われていた成分です。
高血圧の人が血圧を下げるために使われていたため、血管を広げて血流を良くする働きがあります。
その結果、発毛促進因子などが髪の毛まで行き渡りやすくなり、より発毛が促進されるという仕組みです。
比較指標 | アデノシン | ミノキシジル |
---|---|---|
発毛促進因子の産生 | ⭕️ | ⭕️ |
毛母細胞増殖の活性化 | ⭕️ | ⭕️ |
毛細胞アポトーシス(死)の抑制 | ❌ | ⭕️ |
血流改善作用 | ❌ | ⭕️ |
アデノシンとミノキシジル、どっちを使えばいい?
優先順位としては、①ミノキシジル ②アデノシンです。
アデノシン商品はまだ種類が少なく、代表的なのは資生堂のアデノゲンです。
まとめ:ミノキシジルで効果が足りなければアデノシンを追加しよう
今回は、アデノシンとミノキシジルの違いは何か?どっちを使えばいいのか?について解説しました。
どちらも厚労省やAGAガイドラインで認められており、「薄毛に有効である」との科学的根拠があります。
アデノシンよりミノキシジルのほうがエビデンスが多く効果が期待できるので、
まずはミノキシジルを使って効果が足りなければアデノシンを追加しましょう。