
ミノキシジルを使って産毛は生えてきたのですが、それ以上になりません。どうすればいいですか?

わたしはミノタブとフィナステリドの併用で薄毛を改善し、その後3年以上塗りミノとフィナステリドで維持しています。
AGA(男性型脱毛症)は思春期以降に頭頂部と生え際の薄毛が進行していく脱毛症です。
これまで「薄毛が始まっているのか」調べるにはAGAクリニックに行って医師の診断を受ける必要がありましたが、最近は自宅で将来の薄毛リスクを調べられる「AGA検査キット」も販売されています。
しかし、まだ使ったことがない方も多く、「AGA検査キットは信憑製が低いのではないか?意味ないのではないか?」と心配する方もいるかと思います。
そこで今回は、実際にAGA検査キットを使った筆者が「AGA検査キットで何がわかるのか?AGA検査キットとAGA診断の違い」について詳しく解説します。
ミノキシジルで産毛止まりになるのはなぜ?
ミノキシジルを使っても産毛止まりになってしまう理由は、以下の3つです。
- 使用期間が短い
- 塗りミノを使っている
- ミノキシジル量が少ない
塗りミノを使って2〜3ヶ月だと、まだ産毛が生えてきたぐらいの状態だと思います。
リアップのデータでは、「使用開始12週後(3ヶ月後)で60%が軽度改善」していることからも、塗りミノを使い始めて3ヶ月後に産毛が生えてきたぐらいになると推測できます。

リアップのデータでは、
- 24週間後(半年後)に50%が中等度以上改善
- 52週間後(1年後)に78%が中等度以上改善
という結果から、塗りミノで変化が実感するまでには半年〜1年使い続ける必要があります。
関連記事:塗りミノの効果が出るまでの期間は?効果が出ないときの対処法も解説
ミノキシジルで産毛止まりを脱するためにできること
ミノキシジルで産毛止まりを脱するためにできることは、以下の3つです。
- 塗りミノの濃度を上げる
- 頭皮環境を改善する
- 塗りミノ→ミノタブに切り替える
塗りミノの濃度を上げる
塗りミノを6ヶ月使っても産毛止まりの場合は、塗りミノの濃度を上げてみましょう。
塗りミノはミノキシジル濃度が高いほど、発毛効果が期待できます。
ミノキシジル2%と5%を比較した研究では、ミノキシジル5%のほうが髪の毛が約1.5倍増加したと報告されています。
ミノキシジル2% | ミノキシジル5% |
---|---|
平均12.7本増加/㎠ | 平均18.6本増加/㎠ |
393名の男性被験者を対象とした,観察期間48週までのランダム化比較試験において,脱毛部1㎠内の非軟毛数のベースラインからの増加は,プラセボ群が平均3.9本,2%ミノキシジル群が平均12.7本,5%ミノキシジル群が平均18.6本で,5%ミノキシジル群で他の2群に比し有意に増加した.
引用元:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」
>> 高濃度の塗りミノ3選を見てみる
頭皮環境を改善する
毛穴に皮脂がつまり頭皮環境がよくない状態だと、塗りミノが頭皮に浸透しづらくなります。

皮脂が過剰に多く分泌された状態が続くと、脂漏性皮膚炎につながり、AGAとは別で抜け毛の原因になります。
皮脂の分泌の異常と、発汗やビタミン代謝が関連して、毛穴から皮膚炎が広がる症状を脂漏性皮膚炎といいます。最初、頭皮がかさかさしてきて、ふけの様な症状が出現します。やがて赤いぶつぶつができ、頭皮が赤くなり、ふけは益々ひどくなってきます。同時に脱毛がみられることもあります。
引用元:兵庫県医師会「脂漏性皮膚炎で髪の毛が抜ける」
脂漏性皮膚炎を予防し、塗りミノの浸透を良くするために、毎日こまめに洗髪しましょう。
ちなみにAGAクリニックでは、頭皮環境を整えるためにケトコナゾールシャンプーが使われています。
ケトコナゾールはもともとカビなどの細菌が発生するのを防ぐ働きがあり、市販シャンプーに比べて「太いフサフサの髪の毛が多かった」という報告もあります。
グラフのたて軸(PI)はpilary indexの略で、「成長期毛率 × 毛髪直径平均値」です。
つまり、たて軸で高い値であるほど、太いフサフサの髪の毛が多いとなります。

わたしも少しでも塗りミノの浸透が良くなればと、ケトコナゾールシャンプーを使っています。

関連記事:ケトコナゾールシャンプーでおすすめはどれ?7商品の価格を徹底比較
塗りミノ→ミノタブに切り替える
以下の2つを行っても産毛止まりの場合は、ミノタブへの切り替えを検討しましょう。
- 高濃度の塗りミノを使う
- 頭皮環境を改善する
ミノタブ使用3ヶ月後の方の投稿を見ると、塗りミノに比べてあきらかに改善しているのがわかります。
わたしは今は塗りミノを使っていますが、薄毛を改善したのはミノタブとフィナステリドを使ったからです。

ミノタブ→塗りミノに切り替えた理由は、ミノタブの副作用で多毛症(体毛が濃くなる)が出て、体毛をもとの薄さに戻したいと思ったからです。

ミノタブをやめてフィナステリドだけで維持しようとしたのですが、ミノタブをやめたら生え際が薄毛に戻ってしまったので塗りミノに切り替えました。
塗りミノに切り替えても3年以上維持できています。


ミノタブは塗りミノよりも副作用が多いため、まず塗りミノから始めて効果が少なければミノタブを検討するのがいいと思います。
関連記事:ミノタブは生えすぎるは本当か?経験者が効果と副作用の注意点を解説
おすすめの塗りミノ3選
塗りミノを3年以上使っている筆者がおすすめの塗りミノ3選を紹介します。
【1位】リグロースラボ
リグロースラボ
は安くて副作用が生じにくいため、負担が少なく続けやすいです。
最初はカークランドを使っていましたが、頭皮のかゆみが気になったためリグロースラボM5に切り替えました。
カークランドに比べて頭皮のかゆみが生じにくいため、今後もリグロースラボM5を使い続けます。
効果 |
ミノキシジル5%,7%,15% リポソーム技術で毛穴の奥まで浸透 |
副作用 |
プロピレングリコール不使用 →頭皮のかゆみが生じにくい |
価格 |
5%→月2,390円 7%→月4,270円 15%→月3,930円 |
【2位】フォリックス
フォリックス
はミノキシジルに加えてアデノシンも含まれているため、最も発毛効果が期待できる塗りミノです。
臨床試験ではアデノシンの使用で太毛率が有意に増加した結果が報告されており、AGAガイドラインでAGA男性への使用が推奨されています。
他の塗りミノで効果が感じられなかった方や薄毛が進行している方におすすめです。
効果 |
ミノキシジル5%,7%,10%,12%,15% アデノシン配合で発毛効果が最大 |
副作用 |
プロピレングリコール不使用 →頭皮のかゆみが生じにくい |
価格 |
5%→月4,490円 7%→月5,180円 10%→月5,320円 12%→月5,650円 15%→月5,550円 |
【3位】カークランド
カークランド
は、コストコが自社開発した世界初の塗りミノ「ロゲイン」のジェネリックです。
ロゲインやリアップと同じミノキシジル5%が含まれているため、同等の効果が期待できます。
ミノキシジル5%で最も安いので価格的には良いのですが、人によっては頭皮のかゆみが生じる可能性があります。
筆者は最初カークランドを使っていましたが、頭皮のかゆみが気になったのでリグロースラボに切り替えました。
効果 |
ミノキシジル5% |
副作用 |
筆者は頭皮のかゆみが生じた |
価格 |
月1,974円 |
まとめ:半年以上使ってる方はミノキシジル量を増やしてみましょう
今回は、「ミノキシジルを使っても産毛止まりになる理由と対処法」について解説しました。
塗りミノを使い始めて2〜3ヶ月だと、まだ産毛が生えてきたの状態ぐらいかと思います。
塗りミノの効果が顕著に出てくるのは半年〜1年後のため、少なくとも半年続けてみましょう。
塗りミノを半年以上使っても産毛止まりであれば、濃度を上げてみて、それでもダメならミノタブに切り替えてみてください。